91.12.14 『見合った年俸を』

素晴しいプレーと年俸は比例しているのでしょうか。プロ野球の契約更改交渉を
見ていると、一概にYESとは言えないような気がします。
この時期の選手の表情は、悲喜こもごも。希望通りの額を提示された選手は、
うれしさを隠しきれないような表情をしていると思いませんか。

それにしても、プロ野球の年俸の評価は基準がはっきりしない分、わかりにくい
ものですね。広島・達川捕手の「野球選手の年俸は、バスの運賃と違って、明確な
基準がないから」というコメントには、思わずうなずいてしまいました。

プロ野球選手のお金がクローズアップされるこの時期、私は先日行われた、ある
テニスの大会を思い出しました。ミュンヘンで開かれた「グランドスラム・カップ」
です。この大会は、今年で2回目のまだ歴史の浅い大会ですが、高額賞金が話題とな
りました。その額は、優勝賞金が200万ドル、日本円にして2億7200万円。
驚くべき高い金額です。

ちなみに、テニスの4大タイトル、全豪・全仏・全英・全米の優勝賞金を合計しても
1億9940万円ですから、グランドスラムの高額さが、おわかりいただけると思い
ます。このあまりの金額に、前回は選手間に反対意見もあったようですが、今回、あ
る選手が大会後にこのような発言をしました。

「選手にとっては、賞金も重要だ。だが、賞金は自分が成し遂げた成績についてくる
ものだ。大事なのは、タイトルだよ。」

もちろん、テニスの優勝賞金と野球の年俸はイコールではありません。でも、野球選
手には成績と実績に合った正当な評価額が支払われるようになれば、と望みます。選
手が要求額を出すのは、よくよく判断した上のことと思うので。

人の財布のこと、余計なお世話だから、ほっといて、と言われるかもしれませんが、
選手の皆さんには、できるだけ納得できる額を出してほしいですね。それが、来年の
素晴しいプレーにつながるはずですから・・・。