先週末以来、1つのニュースが人々の間で大きな話題となっています。
それは”サメの恐怖”。松山市沖で潜水夫を襲ったサメは、体長7メートル
以上と予想されるホオジロザメと言われています。この事件で、映画「ジョーズ」
の、人間を襲うショッキングなシーンを思い出した方も多かったでしょう。
確かに、鋭い歯と強力な顎、そして調整のきいた感覚器官を備えたサメは、海の中
でも殺し屋のイメージがつきまといます。ダイバーも、サメが接近してくると、死を
予感することがあります。しかし、約250種のサメ目のうち、人間にとって危険と
されるのは35〜40種。ほかの多くのサメは、活動が鈍く、貝やその他の動きの少
ない餌を食べています。
私がダイビングをする時に出会うサメも、ほとんどが”安全”な種類。ドチザメ、ネ
コザメなどです。ネーミングのイメージ通り、猫のような顔をしています。人間が近
づくと岩陰に隠れ、サザエを食べるのは、ダイビングを始めてから知った姿です。
一口でサメと言っても、様々な性質を持っているのを知りました。
でも、サメの恐怖を知らないわけではありません。ふと気づくと、ハンマーヘッド
シャークが、10メートルほど先で8の字形に泳いでいたことがあり、ゾーッとし
ました。私たちは10人ぐらいが一緒にいましたから、心細くはありませんでした。
が、ふとしたスキにどんなアクシデントが起こるのか、予想もつきません。サメが
自分の周囲を旋回している間、心臓が凍りつくような恐怖感でいっぱいでした。
サメの他にも、ウミヘビ、イモガイなど、海の中は危険がいっぱい。私たちダイバー
は常に、海ではお客様。ゲストという気持ちを忘れないようにしています。それにし
ても、海の人喰い魚”ホオジロザメ”の狂暴さは想像を絶するもの。1日も早く捕獲
して、地元漁民の方々が安心して漁業ができる日が来るといいですね。