風と共に走る  92.5.30

来月、ブラジルで開かれる「地球サミット」を前に、環境破壊保護に関
するニュースが、クローズアップされている。確かに、自分の身の回り
を取り上げてみても、確実に増え続けるゴミとその処理問題。そして、
空気を汚染し続ける車と、問題は山積している。少しずつでもいい、何
か、解決策はないのか。焦燥感は募るばかり。
そんな中、先日、国際サイクルロードレースが開かれた。東京・日比谷
ー大井間、男子約131キロメートル、女子約63キロメートルの周回
コースを、157人のサイクリストが走り抜ける。
自転車。仕事についてからは、めっきり乗る回数が減った。というより
、1年以上、触れてもいない。この大会で、自転車の新たな一面が発見
できることを期待しながら、大井埠頭へ向かった。レース中盤、選手た
ちが大井の周回コースへ入り、目の前を、サーッという乾いた音ととも
に走り抜けていく。彼らは、ある時は風を切り、また、ある時は風を抱
きながら走り続けている。レースを見ながら、私が感じたのは”サイク
リングは美しい競技だということ。排気ガスを出すことがないどころか
、風とともに、乗り手が”風になって”走っている。自然と一体化して
いるのだ。
ただ、ひとつ気になったのは、観客が少ないこと。つまり、関心の薄さ
。最近、スピードスケートの橋本聖子選手が自転車の日本選手権に参加
することが話題になったが、もっとメジャーなスポーツになってほしい
。とりあえず、私は「地球サミット」の開催される来月、身近な環境保
護の一つとして、ほこりをかぶったままの自転車をきれいにして、風と
ともに走ってみようと思う。