白熱したオリンピックは、もうあす終幕。
この2週間は、開催地バルセロナに限らず、世界中がスポーツの祭典”に
釘づけになり、今回も数々の筋書のないドラマが生まれた。
日本だけをとっても、たぶん、人々の記憶の一端に残り続けるであろう 感動の
シーンが数多くあった。その全てを、この紙面で語るのは、とても不可能なこと。
そこで、一つの競技、柔道にしぼって五輪を振り返ってみたい。
柔道は日本のお家芸。五輪のたびに、メダルをとって当然という感がある。
それだけに、今回の五輪は予想外の出来事がいくつかあった。
まずは吉田秀彦選手と、主将古賀稔彦選手の連日の金メダル。
吉田選手が、日本人4人目というオール1本勝ちの快挙を成し遂げたと思ったら、
翌日には古賀選手が、あのケガを思うと本当に奇跡としか思えない金メダル!
私など、両選手の優勝が決まった時には、おもわず、涙ぐんでしまった・・・。
越野忠則選手も銅メダルであったが、内容的には、準決勝でのグセイノフへの
敗北以外は全て1本勝ちと、自ら「生涯最高の試合ができた」というほど会心の
戦いぶりで、試合後の「金でなくてごめんね」というコメントにも、「とんでも
ない、いい試合でしたヨ、」と思ってしまった。
が、その一方で、金の大本命で向かうところ敵なしと思われていた小川直也選手
が、まさかの1本負け。そして岡田弘隆選手も、ほとんどノーマークの選手に敗
れてしまった。それだけ、柔道が世界中に広まり、手強い選手が出てきたことの
一例だろうが、両選手にとっては納得できないものであったであろう。
そして、今回から公式種目となった女子柔道。溝口紀子選手が決勝で、地元スペ
インのムニョス選手への大歓声の中、がんばった。田辺陽子選手と田村亮子選手
は、どちらかが金を取れるのでは、と期待されていただけに、銀は残念な結果だ
ったかもしれない。
でも内容は素晴しく、私は個人的に両選手へ金メダルをあげたくなってしまった。
柔道だけでも、これだけいろいろなことがあった五輪、素晴しい夏の思い出をあり
がとう。そして、五輪に参加した全ての選手に乾杯!