国立自然史博物館に行く!

Museum Of Natural History/National Museum Of man

Constitution Ave and 10th St ,NW
Open Hour 10:00-17:30
(202)357-2700
National History Homepage

アメリカ史博物館の横にあるのが自然史博物館。ここは地球が誕生してから46億年間の自然界すべてについてが網羅されている膨大なコレクションの博物館。その数、約1億2千万点?!これはスミソニアン協会のコレクションの87パーセントを占める数。しかも、その数が年間75万点ずつ増え続けているそうで?!気が遠くなりそう・・・。しかも、正式名称を見ておわかりかもしれませんが、ここは人間も研究のテーマ。インディアンはもちろんのこと、アジア・アフリカなどの国々の習慣が数多くのジオラマで再現されています。ここにくれば、イースター島の石像も、ヤップ島で使われていた石のお金だって見られるのです。もちろん、この全てが一度に展示しきれるはずはなく、その内容は随時変更されています。この中の人気ポイントを駆け足で見てみましょう。



まず、モール側の入り口から入ってすぐ、息を呑むような大きさで構えているのが、巨大なアフリカ象の剥製!1955年に捕獲されたもの。体長約3.9m、体重8トン。この大きさには本当に驚きます。子供は大騒ぎ。何だかこれから見る物への期待も高まり、ワクワクしてきます。ちなみにこの剥製の牙はグラスファイバー製だそう。本物だと重すぎて、剥製が支えきれないそうです。それにしても、大きい。この象の周辺にはインフォメーションセンターやイヤホンガイドの貸出所などがあります。館内の地図ももらえますから、事前に見たい物をチェック!!展示してある場所が変更になることもありますので、ここで地図をもらうのは必須です。


像の剥製と同じフロアで注目なのが、恐竜の骨のコーナー。「Reptiles-Masters of Land」 というコーナーに展示されています。中は映画「ジュラシック・パーク」や「ロスト ・ワールド」さながらの迫力あるコーナーです。もちろん、映画のように、恐竜が襲 ってくるなんてことはありませんが。1億4000万年前ー6500万年前まで地球 を支配していた爬虫類恐竜達の姿が身近に思えてくるから不思議ですよ。80フィー トもあるディプロドクスの骨が中心に飾られ、それを囲むように、様々なテーマに沿 って貴重な資料が展示されています。ここでの私の一番のお気に入りは、T-Rexの復 元された頭〜。もう、大きいなんてものじゃありません。こんなに大きいなんて〜、 とひたすら感心します。ちょっと離れてその頭を見学している人を見ていると食べら れそうで怖いですが・・・。(下にある写真右がT-Rexの頭。左は・・・忘れましたが、恐竜の足。爪のするどさに注目!「ジュラシック・パーク」に登場する主人公が持っていたお守りと同じ感じ・・・)


  



恐竜についての知識の浅い私でも充分楽しめる展示の数 々。ステゴザウルスと言う名前を見つけた時には、旧友を見つけたように駆け寄って しまいました。だって、まともに名前を知っている恐竜はこれだけなのです・・・。

  



右が私が駆け寄ったステゴザウルス。左は・・・。これまた忘れてしまった・・。でも、この写真の角度、今にも襲いかかってきそうで、なかなか迫力があっていいでしょう?!それにしても・・・。この展示コーナー、何となく暗いんですよね〜。昼でもちょっと薄気味悪い。上を見上げるとプテロサウルス?(Pterosaur)とかいう40フィートもある翼竜が飛んでいるし。きっと夏の夜にここで胆試しでもしたら盛り上がりそう、なんて思ったりして?!(なんて不謹慎な私・・)とにかく、子供の頃に恐竜のお話しにワクワクした人なら、きっとあきないコーナーでしょう。

この他、ここにはどのように復元作業が行われるのか、それを見学出来るコーナーも あります。タイミングがあえば、目の前でその作業を見られると思います。(私が行っ た時は駄目でしたが・・・)もちろん、恐竜以外にも古代の海の生態のコーナーLife in the Ancient Seasでは、45フィートもある原始的鯨バジロサウルスの骨も展示してあり、その大きさを目で見る事が出来ます。このコーナーも3億年以上前の海の中に潜っているような錯覚を起こしそうなくらい、素晴しい構成です。

このFirst Floorで他に面白いのは、海の生物Sea Lifeのコーナー。ちょっと上を見上げると、この館内で最大の展示物絶滅の危機に瀕しているシロナガスクジラの模型が吊り下げられています。その大きさには驚かされますよ〜。何せ92フィートもあるのですから。私のようなダイバーは「海の中で会ってみたい〜」と思ったりします。

さて。このコーナーでとっても気持ちが悪く、かつ、笑えるのが下の写真の「大イカの標本」これはボストンの北、マサチューセッツの沖合いに浮かぶプラム島に1980年に打ち上げられたそう。体長2.7メートル、200キロ。雌。その大きさには圧倒されますが、何だか笑える展示です。





ここまで読んで、「ここは剥製とかの展示だけ〜?」と思われた方もいらっしゃるのでは?!ところが、そうではないから、凄いのです。海の生物のコーナーには海の生態系を知るために、カリブの海・メイン沿岸の海の水槽があり、本当に自然に近い状況が作り出された水槽(1日2回30センチの満潮がある)を通して生きている研究も行われていますし、Second Floorにある昆虫園に行けば、生きている昆虫達を目の前で観察することも出来ます(例えば、ハキリアリの群れが菌類の庭で働いているようすとか、大きなバッタGrasshopperに触ったり)。この昆虫園では1日3回、タランチュラの餌づけも見学出来るそうです。(私は怖くて嫌〜)




さて。何となく、First Floorばかりに重点を置いて見てしまいましたが、Second Floorにも興味深い展示がたくさんあります。この階で最も人気なのが、鉱物と宝石のコーナー。(Minerals and Gems)ここはいつ行っても大変な人だかり。中でも、左の写真、世界最大のブルーダイヤモンド「ホープ・ダイアモンド」(45.5カラット)は大人気です。このダイヤモンド、悪名高いが素晴しい宝石と言われます。今一つ、私にはその理由がわからないのですが、ちなみにこのダイヤの歴史をおさらいすると・・・。

1642年、インドから運ばれた112.18カラットのダイヤを、フランスの商人がルイ14世に売ったそうです。ダイヤは67.12カラットにカットされて、フランス王の王冠を飾る事に・・・。でも、1792年のフランス革命のどさくさで盗難にあい、行方不明に・・。それから約20年後、人々の前に突然、再びその姿を表わしたこのダイヤ、45.5カラットにまでカット削られていました。当時の所有者は時のイングランド王ジョージ4世。

その後、1830年に英国のヘンリー・トーマス・ホープという人が買い取った事からホープ・ダイヤモンドと呼ばれるように。このダイヤの最後の個人的所有者は、ワシントンのエヴァリン・ウォルシュ・マクレーン夫人。彼女はこのダイヤをネックレスに細工していつも身につけていたそう。展示されているのは夫人のために細工された形のまま。

このコーナーで「こんなに大きい宝石を身につけていたなんて。羨ましい〜」と、ため息をつくのが女性陣。男性は「おいおい、ここを見て”こんなのを私も欲しいわ〜”なんて言われたらかなわないな〜」という表情になるのが男性陣。


その他にも悲劇の王妃マリー・アントワネットがルイ16世から送られた(これは国王からの最後の贈り物の一つだそう)というしずく型のダイヤのイヤリング。



皇帝ナポレオンがマリールイーズ女帝に送った950個ものダイヤをちりばめたティアラ。このティアラの横には、この王冠をつけているマリールイーズの肖像画も展示してあります。歴史の教科書に出てくるような人達が身につけていた物を、今、見られる、というのは不思議な感じがします。

このように地球の始まりから現在まで、ありとあらゆる自然に関する物が集約されて展示されているのが、ここ。とても1日で見ることなんて出来ません。テーマを絞って、見学してくださいね。

自然史博物館のホームページはこちらから。館内のバーチャルツアーもあります。