この作品は元々、ビリーワイルダー監督の同名の映画がベースになっている。
Sunset Boulevardは実在する通りの名前。この通りは、ハリウッドのシンボルの
一つとして有名で、アメリカ映画産業を例える場所、ハリウッド、ビバリーヒルズ
ロスなどと同様に、決まり文句の一つとして挙げられる場所。
映画は1950年に制作され、主演のグロリア・スワンソンにとって、代表作にも
なった。(この映画は素晴しい!是非、おすすめ)
ストーリーは、サイレント(無声)映画の大スター、ノーマ・デズモンドが、 ウイ
リアム・ホールデン演ずる若き脚本家を利用して、映画界に返り咲こう、とする
が・・・というのがベース。若さをなくし、過去の栄光にすがって生きているスター
の悲哀、逆に若さの象徴とも言える脚本家に対するノーマの嫉妬、焦り・・・。
これら登場人物の感情が複雑に絡み合い、物語は意外なクライマックスを迎える。
アンドリュー・ロイド・ウエイバーは、この作品を見事にミュージカルに仕上げた。
このミュージカルのワールドプレミアは、1993年の7月12日。 ロンドンのア
デルフィ劇場で、幕を上げた。その後、ブロードウエイでの上演、という話しにな
った時に、ノーマ役を誰にするのかで、もめたのは有名な話し。(フェイ・ダナウエイがキャスティングされていたが、結果的に、グレン・クローズが演じる事にな
った)
このミュージカルを観るときに、内容そのもの以外で注目して欲しい点が1点。
それは、小道具。セットがものすごいスケールでびっくりするかもしれないけれど、
(なんて言ったって、大スターの豪邸を舞台上に再現するわけですから)その内装
や、絵、トロフィー・・・。いたるところに、その日、ノーマ役を演ずる役者の顔
があるのです。どういう事か、というと、スターだから家に飾るポートレートや、
時には彫刻なんかが自分の顔だったりするわけです。で、そういったものが飾って
あるわけですが、その日のキャスティングは時々、変わります。で、違う人の顔の
彫刻があったりしてはいけない、ということで、ノーマ役のマスクの型をとってお
いて、その時々で、変えているそうなんです。(手間のかかる話し)
その他、客席からは見えないけれど、ピアノの鍵盤に、スタッフの名前が刻んであ
ったりもするそうな・・・。そんなちょっとした遊びや、気づかいもお見逃しなく。